この宣言は、団体名が全ての人にとって安心して参加できる場にする上で、ハラスメント防止の指針を明示するために作成されました。
「世界人権宣⾔」や「ビジネスと人権に関する指導原則」でも述べられているように、すべての人々の人権はあらゆる場面で尊重される必要があります。
弊団体において、人権を侵害する行為であるハラスメントに対して許容しない姿勢を示すことは、社会課題解決を推進し持続可能な社会の実現に寄与することを目的とするイノベーターやエコシステム醸成を推進するプレイヤーとして、多様な人材が参加・活躍できる環境をつくっていくことに繋がると考えています。
全ての人の権利が守られる場づくりのために、弊団体は以下の6点を宣言します。
いかなる差別やハラスメントも容認しません
弊団体では、性別、年齢、国籍、宗教、障害の有無、性的指向、ジェンダー・アイデンティティに基づく差別や暴力といった、人権を侵害するハラスメント行為を一切容認しません。弊団体が開催するイベントおよびそのサイドイベントには、理事、事務局、実行委員、当日ボランティア、登壇出演者、スポンサー企業、各種パートナー企業、参加者など多様な役割の関係者が関わり、投資家、起業家、行政、金融機関、民間企業など、さまざまな立場の参加者が集まる場です。そのため、複雑な権力関係が生じる可能性がありますが、いかなる立場の関係者によるハラスメント行為も決して許されません。
ハラスメント防止のためのガイドラインを定めます。弊団体では、ハラスメント防止のため、具体的な行動規範を明文化したガイドラインを策定します。ガイドラインでは、ハラスメント行為の具体例と禁止事項を明文化し、全関係者に事前に共有します。また、対処が可能な仕組みを整備し、通報および対処の方針を明確化します。さらに、関係者全員にガイドラインの内容を理解し、遵守することを求めます。
ハラスメントに介入できるように運営への教育をします
弊団体が主催するイベントの運営メンバーには、ハラスメントの未然防止および発生時に迅速かつ適切な介入を可能にするため、イベント開催前に研修を行います。研修では、ハラスメントとは何かを学んだ上で、加害者・被害者双方の心理の理解、アクティブ・バイスタンダーとして介入する技術の習得を目指します。
ハラスメントを許さない業界の醸成のためにリーダーシップを発揮します
弊団体は、イベント内だけでなく、インパクト業界全体でハラスメントを許さない文化を醸成するため、積極的にリーダーシップを発揮します。ハラスメント防止対策において、他の団体や企業との連携を強化し、セミナーやイベントを通じて啓発活動を行います。リーダーシップを持って行動することで、多様な人材が安心して活躍できる業界づくりを推進します。
ハラスメントへの対策をアップデートし続けます
弊団体は、現状のハラスメント対策に満足せず、常に改善を続ける姿勢を持ちます。イベント終了後には参加者や関係者からのフィードバックを踏まえ、ガイドラインや教育内容を定期的に見直します。

非営利株式会社ピロウ & 株式会社SISTERS. (2025).
スタートアップ関連の催しにおけるハラスメント防止のためのガイドライン.
https://viridian-expert-c91.notion.site/harassment-guideline?pvs=4